2021年度 技術部研修

技術研修
 
教育研究第一部門
 

植物の組織培養

 
大橋和義
教育研究第一部門
 
実  施  日 : 令和3年9月16日(木) 14:00~15:30 オンライン
9月17日(金) 13:30~15:00
実施場所 : 工学部8号館生物実験室
参  加  者 : 永田照三、深見智茂、芦澤雅人、志村武彦
(敬称略)   伊藤由希子(オンラインのみ参加)
 
研修内容:
 今回の研修は、「植物の組織培養」という研修を行った。殺菌・消毒の意識が高まっている昨今、組織培養を通してカビや菌の更なる意識の高まりを期待する事を目的とした。
 実施当日は、人参カルスの分割移植、無菌植物の切り出し移植、種子の無菌播種(サボテン)の実習を行った。手指のスタンプ実験は培養する時間が取れなかったため割愛した。
参加者の方々は無菌操作が初めての方なので、日常とは違う操作に戸惑いながらも無事終了することができた。(その後、汚染の連絡は多少ありました)
今研修を通して、無菌操作のような普段の仕事とは違う分野に興味を持って貰うことができたと思う。
 今後は今回できなかった微生物などを用いた実習を通して、無菌(殺菌消毒)の意識を再確認できる事を考えたい。
 
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無菌植物の切り出し
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研修参加者
 
教育研究第二部門
 

パルプを用いた紙づくり及びその白色の評価

 
村野宏樹、伊藤由希子
静岡大学技術部教育研究第二部門
 
実  施  日:令和3年9月13日(月) 9:00~16:00
実施場所:農学部総合棟364、401、407室
参  加  者:森内良太、剣持太一、阿部紗織、稲葉俊介
 
研修内容:
 農学部の木質科学教育プログラムで実施される木質化学実験では、パルプの漂白及び抄紙、残留リグニン量の評価を学生に課している。本研修では、これらの実験を実際に体験してもらうことで、木質化学実験における基礎操作の習得及び紙に対する理解を深めることを第一の目的とした。また、現在木質化学実験担当の先生と共同で作成しているオンラインテキストを研修に用いて、その改善点を模索することを第二の目的とした。
 本研修後に参加者へ依頼したアンケートでは、多くの参加者から研修内容に満足したと回答していただけた。また、学生実験と同様の実験を行ったことで主催者側の技術力向上につながったと考える。オンラインテキストについても概ね好評だったことから、今後の学生実験における教育効果が期待される。
 一方、本研修は対面での実施を想定していたので、9月に発令された緊急事態宣言により浜松の技術職員が参加できなくなってしまった。これは、コロナ収束への安易な期待から本研修をオンラインで受講できる体制を整えなかった主催者の落ち度である。コロナを始めとした感染症対策の他、静岡と浜松間の距離から生じる技術研修参加への心理的な障害を無くす意味でも、オンラインでの研修開催の意義は今後益々高まると考えられる。
 
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機器分析部門
 

蛍光X線分析装置の操作方法の教材開発

(スマートグラスを使ってみよう)

 
三宅 亜紀
機器分析部門
 
実  施  日 : 令和3年9月15日(水) 10:00 ~ 15:00
実施場所 : 座学:オンライン(Zoom)
  実習:浜松キャンパス 総合研究棟103室
参  加  者 : 中本順子、草薙弘樹、森内良太、清水ひかる、早川敏弘
 
研修内容:
 コロナの影響で増加するオンライン授業や遠隔操作に利用できるツールの一つとして、スマートグラスが挙げられる。しかし、実際に触れる機会がなくては、業務にどの程度利用できるか検討ができない。参加者への事前のアンケートからも、スマートグラスへの関心が非常に高かったことから、スマートグラスの使用に重点をおいた研修を実施した。
 午前中はオンラインで「XRFの原理とセンターのXRF装置について」「スマートグラス vuzix M300について」の座学を行った。午後は密を割けるため、2グループに分かれてスマートグラスの体験とXRF装置の見学を行った。静岡キャンパスからの参加者には、研修後にスマートグラスを郵送して体験をしてもらった。
 参加者からは、実際の業務への利用など具体的な案が挙げられ、今後の業務にも役立つ有益な研修となった。
 
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図1. 研修で使用したスマートグラス
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図2. Zoomによる動画配信の様子
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図3. スマートグラス体験の様子
 

技術英語研修

 
清水 ひかる、三宅 亜紀
機器分析部門
 
実  施  日:令和3年8月30日(月)・9月30日(木) 10:00~15:30
実施場所:オンライン(Zoom)
参  加  者:小池 弥生、阿部 紗織、三宅 亜紀、清水 ひかる
研修内容:
 技術職員が業務を行う上で必要なコミュニケーションツールとしての英語について学ぶことを目的とし、zoomを使用したオンライン環境で、外部講師による英語研修を実施した。
 研修内容は、参加者からの希望によりライティングとスピーキング両方を実施した。ライティングプログラムでは、参加者が作成した装置の英語マニュアルや英語メールのピア・リーディング、スピーキングプログラムでは留学生とのやり取りを想定したロールプレイングを行い、実際の業務に沿った内容の研修を開催することができた。
 参加後のアンケートでは、研修の満足度が高く、今後の業務にも活かせる内容であったという意見があり、非常に有益な研修であった。
 
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図1. 研修の様子(8/30)
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図2. 研修の様子(9/30)
 
情報部門
 

実践英会話研修(自己紹介から相互コミュニケーションまで)

 
太田諭之
 
技術部 情報部門
 
実施日:オンデマンドのビデオ(9月15日作成)+Zoomリアルタイムオンライン(9月28日実施)
講 師:ヴァレリ・ウィルキンソン (静岡大学名誉教授) (Professor Emeritus V.A.Wilkinson)
実施方法:オンライン会議システムZoomを使用したリアルタイム形式にて実施した
研修参加者:3名(うち1名はオンデマンドビデオ視聴とプレゼンテーション作成のみ(太田代読発表))
研修内容:近年、海外留学生や海外の研究者(教員)の増加により技術部職員においても英語による深い会話の機会が増えることが予想される。本研修は、ヴァレリ・ウィルキンソン名誉教授(元静岡大学情報学部教授、現 非常勤講師)に講師を務めて頂き、参加者の方にUN17 SDGs(持続可能な開発目標; Sustainable Development Goals)についてプレゼンテーションを行い、技術的な英語能力の上昇を図る。1週間で受講者の方にオンデマンドのビデオ(静岡大学IDでログインするMicrosoft® Streamへアップロード)教材を視聴頂き、プレゼンテーションを作成して頂いた。その後、9月28日に Zoomリアルタイムオンラインにて、各自よりSDGsのトピックをいくつか選択してプレゼンテーションを発表(Presentation about “SDGs”)、講師よりコメントを頂いた(Comment from teacher)。主なオンデマンドのビデオ内容について、グローバル時代で英語を学ぶこと (Reasons to Learn English conversation in the Global Era)では、講師より国際化が進む中で英語を学ぶ必要性について述べられ、留学生に対して「相手にとって何が必要か?」、「情報を求め、与えること」、「状況を理解すること」について英語で説明された。プレゼンテーションは参加者より、ご自身に関連する業務と生活に関わるSDGsのトピックや学生サポートについての発表があった。発表後、講師と参加者より感想と質疑応答(Q&A)があった。研修者のアンケートは「(SDGsについて)日本語でもあまり考えない内容であったので、改めて向き合う機会となりました」、「Wilkinson先生の眼差しが、暖かかった」と頂いた。また、講師より「受講者の方は、ご自身の物語を語り、それは学生と職員、家族そして浜松市と結びついていました! (原文: You each told us your own story! The story connects you with students, staff, family, and Hamamatsu City!)」とコメントを頂いた。ありがとうございました。

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図1:オンデマンドのビデオ動画
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図2:Zoomリアルタイムオンラインの様子(9/28)
 
ものづくり部門
 

光造形3Dプリンタの操作方法

 
杉本亮太 矢吹淳
ものづくり部門
 
実  施  日:令和3年9月13日(月) 13:30~15:30
実施場所:ZOOM
参  加  者:山本千尋 三宅亜紀 芦沢雅人 村野宏樹 柴田頼紀 早川敏弘 水野匠
研修内容:
光造形法とFDM法の3Dプリンタについて、使い方や精度の違いなどを比較検証しながら、3Dプリンタの基本操作及び理解を深め、活用につなげていくことを目的とし、研修を行った。
なお、本研修は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ZOOMを使用したオンラインの環境下で開催した。
以下に研修の流れを示す。
1.3Dプリンタの説明
造形方式別に特徴や本体の操作方法の説明(パワーポイント使用)
2.実際の作業
実際の3Dプリンタの準備や片付けなど動画を使用して説明する。
3.完成品の確認と測定
事前に配った製品(図2)の外観や寸法を比較する。
4.事前の質問と回答
5.質疑応答

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図1 今回使用した3Dプリンタ
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図2 事前に配った製作物の図面
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図3 動画風景
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図4 比較サンプル作成風景