2015年度地域貢献
「青少年のための科学の祭典 第19回静岡大会」の出展
「青少年のための科学の祭典」は、子どもたちに実験や観察、工作等の科学的体験を提供することによって、科学のおもしろさ不思議さを実感させることを目的として全国各地で開催されています。第19回静岡大会は、大会名を「サイエンスフェスティバル in る・く・る2015」として、8月8・9・15・16日の4日間にわたり、静岡科学館る・く・るで開催されました。技術部教育研究支援部門からこのイベントにショースタイルで8月9日(日)に出展しました。
★ 8月9日(日)出展企画
-200℃の世界をのぞいてみよう!
井上直已、剣持太一、阿部紗織
液体窒素を使用した簡単な6つの実験を行いました。
・パリパリ植物 ・はじけるフィルムケース
・不思議な風船 ・光るシャープペンの芯
・浮かぶ磁石 ・めったに見れない液体酸素
当日は、100名程度の親子を前にしてショースタイルで2回行いました。普段あまり見られない現象を体験してもらうことで、驚きや科学の不思議さおもしろさを伝えることができました。また、実験終了後には 、大きな拍手をいただき大変好評でした。
「こどもみらいプロジェクト夏まつり in エコパ」の出展
静岡新聞社・静岡放送は、子ども達に楽しく“かがく”する心を身につけてもらおうとする「静岡かがく特捜隊」や安心して楽しく子育てが出来る静岡県をつくろうとするための「ハッピース! ! 子育て来楽部」を展開しています。「こどもみらいプロジェクト夏まつり in エコパ」は、この一環として7月4・5日にエコパアリーナで開催されました。技術部からこのイベントのテーブルサイエンスコーナーに3つの企画を出展しました。
★ 7月4日(土)出展企画
紫キャベツ液で酸性・アルカリ性を調べよう!
江上智恵、柴田頼紀、周藤美希、松尾広大、清水ひかる
水溶液には酸性、中性、アルカリ性の三種類がありますが、紫キャベツ液(紫キャベツから紫色色素を抽出した水溶液)を用いると、水溶液の性質を簡易的に調べることができます(写真 1)。この出展では、紫キャベツ液を用いて身近な水溶液(レモン汁、炭酸水、水道水、石けん水、重曹水)の性質を調べる実験をしてもらいました。色が変わる瞬間驚く子供たちが多く、夢中になって実験している子供もいました(写真 2)。
写真1 紫キャベツ液の色の変化図 (真ん中は中性。右にいくほど強酸。 左にいくほど強塩基。) |
写真2 当日の様子 |
身近な物で電池を作ってみよう!
井上直已、水野保則、宇佐美敦、嶋田陽子、阿部紗織
化学電池は、2種類の金属と電解質水溶液で作ることができます。そこで、身近にある10円硬貨、アルミホイル、活性炭、食塩水を使って2種類の電池を作ってもらいました。作った電池で電子オルゴールを鳴らしたり、モーターを回してもらいました。当日は、100名程度の親子に参加していただき、これらのもので本当に電池が作れることを体験してもらいました。子どもたちは、興味深そうに電池を作り、モーターが回るととても驚いていました。
★ 7月5日(日)出展企画
マジックアート
大橋和義、山田隆、草薙弘樹、上田瑞恵
黒色に見えるインクでも、実際にはいろいろな色を混ぜて作られています。これを「ペーパークロマトグラフィー」という科学分析の原理を利用して、水性ペンの色の分離を体験してもらいました。一色だと思っていた色が実際にはいろいろな色が混ざっていることを確かめてもらいました。ろ紙に描く色や形を変えることで様々な模様ができ、子供たちにも喜んでもらいました。