平成28年度技術部全体研修
実施日:平成28年8月8日(月) 実施会場:静岡大学 浜松キャンパス 7号館 参加者数:21名+3名(講師) 研修企画:企画委員会 担当者:共同研究支援部門 (水野 武志・竹内 州) 情報支援部門(古畑 智博) |
写真1:全体研修の様子 |
研修について: | 実施日は猛暑となりました。講義・実習の終了後に研修参加者の自己紹介も行い、技術部職員の相互理解を深めることが出来ました。 |
時間 | 内容・概要 | 講師・進行 |
9:50 | 開始挨拶 江藤統括技術長 | |
10:00 | 研修Ⅰ ・スマートフォンでメール送受信 ・静岡大学のクラウド運用事例と今後の展開 ・EPUBを利用した電子書籍と電子出版 ・数式を多用するEPUB |
長谷川 孝博先生 (情報基盤センター) |
12:00 | 休憩(昼食) | |
13:00 | 研修Ⅱ① ガルーンの使い方と実習 | 竹内 州 (技術部) |
13:30 | 研修Ⅱ② 静岡大学ネットワーク利用について | 古畑 智博 (技術部) |
15:00 | 休憩 | |
15:10 | 研修参加者紹介 研修参加者の、簡単な自己紹介・業務紹介 |
水野 武志 (技術部) |
16:10 | 終了挨拶 井上企画委員長 |
教育研究支援部門 フィールド支援部門 情報支援部門
教育支援部門
教育研究支援部門
博物館実習 ~生物標本の作製と分類・整理の研修~
宮澤俊義、木野瑞萌、山本千尋
技術部 教育研究支援部門
実施場所:静大キャンパスミュージアム、理学部A棟6階実験室
参加者:9/27 8名・9/28 12名
博物館(museum)は、歴史・芸術・民俗・産業・自然科学などに関する資料を収集・展示して一般公衆の利用に供し、教養に資する事業を行うとともに資料に関する調査・研究を行う施設の事を言う。今年3月には、静岡キャンパスの近隣に「ふじのくに地球環境史ミュージアム」も開館して、博物館への関心が高まっている。また、静岡キャンパスにはキャンパスミュージアムがあり、その充実が求められている。生命科学を志す者には、生物の基本である標本作成、分類・整理を経験する事は今後の業務や、教育・研究支援にも重要になってくる。本研修は、静岡キャンパスのキャンパスミュージアムで今話題の、生物の透明骨格標本の作製を通じて、標本作製の技術の習得と博物館の役割について学習する。
9/27(火)9:25集合 キャンパスミュージアム
9:30 開会あいさつ
9:30-10:00 講義「透明骨格標本の作り方」 理学部生物科学科 鈴木雅一教授
10:00-10:30 「北大総合博物館で学んだこと」 木野瑞萌 技術職員
理学部A棟6階学生実験室
10:30-12:30 実習「メダカを使った透明骨格標本作製」
木野瑞萌 技術職員、山本千尋 技術職員
13:30-15:30 実習「メダカを使った透明骨格標本作製」
木野瑞萌 技術職員、山本千尋 技術職員
9/28(水)9:25集合 キャンパスミュージアム
9:30-10:30 「博物館学とキャンパスミュージアム」 理学部地球科学科 塚越教授
理学部A棟6階学生実験室
10:30-12:30 実習「メダカを使った透明骨格標本作製」
木野瑞萌 技術職員、山本千尋 技術職員、宮澤俊儀 技術長
昼食
13:00 徒歩で移動(雨天の場合車で移動)
13:30-15:30 ふじのくに地球環境史ミュージアム見学 引率責任者 宮澤俊儀
理学部A棟6階学生実験室
15:30-16:30 実習「メダカを使った透明骨格標本作製」
木野瑞萌 技術職員、山本千尋 技術職員、宮澤俊儀 技術長
透明骨格標本作製キットでメダカの標本作製をメインに研修を行った。動物学の鈴木雅一教授の「透明骨格標本の作製方法」についての講義と、北大総合博物館で学芸員の資格を取得した、木野瑞萌技術職員の博物館との関わりを講義してもらった。またキャンパスミュージアム館長の塚越哲教授の「博物館学」の講義も聴講した。透明骨格標本作製は、2日の作業を参加者各自で行い、メダカ1匹の透明骨格標本を作製してもらった。合間に今春開館した静岡県立の「ふじのくに地球環境史ミュージアム」のバックヤードの見学を、研究員の山田先生の解説をまじえて行った。博物学や博物館の重要性や、社会に向けてのメッセージの必要性を学習してもらった。
透明骨格標本は、キャンパスミュージアムでの展示や、キャンパスフェスタでの技術部の展示に使用した。
フィールド支援部門
チェーンソーの取り扱い方・実践編
宇佐美敦
技術部 フィールド支援部門
実施会場:静岡大学農学部附属フィールド科学教育研究センター天竜フィールド
参加者:7名
担当者:フィールド支援部門天竜フィールド(矢澤速仁,宇佐美敦,青山満)
研修内容:
受講者のレベルに応じて、チェーンソーの基本的な扱い方から立木の伐倒方法まで演習林のフィールド管理業務の体験活動を中心に研修を実施した。以前天竜フィールドで開催したチェーンソー研修の受講者や業務でチェーンソーを使用する参加者は、伐倒方向を規制しつつ引き倒す装置やその使用法になど、立木の伐倒方法について重点的に学んだ。初めてチェーンソーに触れる参加者は、その使用の際の危険性と安全確保に関して学んだ後、作業を行った。
フィールド支援部門の演習林でのフィールド業務の一端について、実践を通じて学ぶことができた。また、以前に行われた研修の内容と連続性を持たせることで、チェーンソーに関する知識と基本的な技術の向上の一助となった。頻度は異なるものの農学部や藤枝フィールドではチェーンソーを使用する場面があるということで、それぞれの職場でも今後の業務に生かすことのできる内容となった。
図1 チェーンソー基本練習 | 図2 伐倒方向へ受け口作り |
情報支援部門
OfficeMixを用いた講義ビデオの作成方法
柴田頼紀
技術部 情報支援部門
実施場所:工学部7号館 計算機室2
参加者:8/4 7名,8/22 6名 計13名
研修内容:
情報基盤センターで進めている「反転講義」についての簡単な説明と,その実施サポート体制について解説を行った.その後,反転講義に必要な予習用講義ビデオの作成方法を説明した.今回の研修ではMicroSoftPowerPointのプラグイン機能であるOfficeMixを用いて,スライドの作成から講義風景の録画,Webサイトへのアップロードまでを一貫して実習を行ってもらった.その後「大学教育テレビジョン」の紹介,及び運用するために必要な操作方法を説明した.
「反転講義」そのものを初めて知った方も多く,教育の順序が異なる手法があることに驚いている様子だった.また,動画の作成経験がある方もほとんど居なかったが,全員が時間内にスライドを含めた動画を作成することができていた.講義の内容だけではなく,実習時の機器操作方法や実験手順などの説明に利用できるのではないかというような話もされており,得られた技術を有効的に活用されていくことが期待できる研修となった.
研修の様子 | 制作した講義ビデオ https://mix.office.com/watch/1xrkk10phzkgm で視聴可能となっております. |
仮想環境を用いたUbuntu (OS)の使用体験
太田諭之
技術部 情報支援部門
実施場所:工学部7号館 計算機室2
配布物:資料「VurtualBOX,Ubuntuについて」,研修テキスト,パスワード情報 他
研修参加者:9名+講師1名
研修内容:
今回の研修を企画した目的は,受講者が,パソコンに仮想環境ソフトをインストールすることによりあらかじめインストールされているOS以外に新たなOSをインストールすることができる環境を体験してもらい,自らのパソコン環境においても仮想環境を構築できるようにすることである.
研修では,仮想サーバソフトVirtualBox(あらかじめ計算機室2のノートPCにインストール済み)を使用してOS Ubuntuのインストールから実際の使用を体験した.大まかな流れとして,仮想環境VirtualBoxの起動後,機能の説明→VirtualBoxによりUbuntuをインストール→Ubuntuのコマンドプロンプトの使用→サンプルプログラムの作成→プログラムの実行と確認→Ubuntuのその他機能についての説明を行った.
実際のパソコンの画面を用いた受講者用テキストを作成することにより,パソコンの使用からUbuntuのインストールまでを手順通りに全員行う事ができた.
研修終了後,受講者にアンケートを実施したところ,VirtualBOXについて今まで知っていた方が2名(全体の22%),知らない方が7名(全体の78%)であった.また,Ubuntuについて今まで知っていた方が2名(全体の22%)、聞いたことはある 3名(全体の33%),知らない方が4名(45%)であった.受講者の部門内(支援研究室先)にてVirtualBOX,Ubuntuを使用してみたい方が7名(全体の78%),特に使用を考えていない方が2名(22%)であった.
仮想環境の実際の体験と今後の使用のための一助となった研修となった.
図1:VirtualBOXとUbuntuの画面 | 図2:研修の様子 |
教育支援部門
メダカの遺伝子による性別判定
・実施場所:静岡大学 浜松キャンパス 8号館生物実験室
・参加者数:5名
・担当者:教育支援部門 大橋和義
・研修内容:DNAレベルでの個体差を学ぶ実験としてメダカを用いて、雌雄による外部形態の違い
が遺伝子の違いによるものということを確認する。
方法:雌雄のメダカの体表面の粘液をサンプルとして、DNAを抽出、その後、PCRでDMY(Y染
色体のDMドメイン遺伝子)を増幅し、電気泳動をして、バンド観察をする。
結果の一例 | 実験の様子 |