技術研修
教育研究第一部門
同期型モータモデルの製作を通して理解するモータ技術
志村 武彦
教育研究第一部門
教育研究第一部門
実 施 日 | : 令和5年9月13日(木) 10:00~17:00 |
実施場所 | : 次世代ものづくり人材育成センター 3D CAD室 |
参 加 者 | : 深見 智茂、津島 一平、伊藤 由希子、稲葉 俊介、三宅 亜紀、 |
清水 ひかる、加藤 武則 |
研修内容:
技術職員が扱う機器の駆動用アクチュエータとしてモータが多く使用されている。しかし、モータの構造や動く原理に目を向けることは少ない。そこで本研修ではモータの模型を組み立てながらモータの内部構造を理解し回転原理を知ることを目的に実施した。研修で使用したモータは研修実施者があらかじめ設計・加工したものを使用した。研修者は初めにモータの駆動原理を座学で学び、その後モータ模型を実際に組み立てるとこで内部構造について学んだ。今回の研修ではモータの構造に注目しており、駆動用の回路及び制御方法については深掘りしなかったが、一部回路のはんだ付け作業を体験した。また、研修では誘起電圧波形を確認することでモータが正常に組み立てられたことを確認した。研修の結果、モータの動作原理について知ることができ、普段身の回りでものを動かしているモータへの興味を養うことができた。研修で扱ったモータ模型はSPMモータのみであり、その他の回転原理で駆動するモータについても今後理解を深めていきたい。
研修の様子 |
組立てたモータ模型 |
教育研究第二部門
いちごの花芽検鏡および分化ステージの見分け方の研修
稲葉俊介、伊藤由希子
教育研究第二部門
教育研究第二部門
実 施 日 | : 令和5年9月4日(月) 10:00~16:00 |
実施場所 | : 共通教育C棟411室 |
参 加 者 | : 森内良太、柿添崇文、村野宏樹 |
研修内容:
静岡県の特産品は何かと問われれば多くの人は茶・みかん・いちごと答えますが、それらの作物について説明をしてくださいと言われるとなかなか説明することができません。静岡キャンパス近くではいちごが有名なため、いちごについての理解を深めることを目的とし、研修を行いました。
座学ではいちごの雑学、静岡市におけるいちごの歴史、栽培方法などの知識をとおしていちごの理解を深め、実習では栽培において重要な花芽検鏡を実施しました。座学と実習は共に「興味をより持つことができた」、「いちごの栽培で花芽検鏡があることを知らなかった」、「研修の視点がよかった。」など好評をいただきました。
また、実習は植物体の分化が思うように進んでいなかったため、難易度が高くなってしまいましたが、生長点の分化を実際に観察することができました。
座学ではいちごの雑学、静岡市におけるいちごの歴史、栽培方法などの知識をとおしていちごの理解を深め、実習では栽培において重要な花芽検鏡を実施しました。座学と実習は共に「興味をより持つことができた」、「いちごの栽培で花芽検鏡があることを知らなかった」、「研修の視点がよかった。」など好評をいただきました。
また、実習は植物体の分化が思うように進んでいなかったため、難易度が高くなってしまいましたが、生長点の分化を実際に観察することができました。
機器分析部門
バーチャルオフィスツール研修
三宅 亜紀
機器分析部門
機器分析部門
実 施 日 | : 令和5年9月28日(木) 10 : 00 ~ 16 : 00 |
実施場所 | : オンライン |
参 加 者 | : 太田諭之、清水ひかる、志村武彦 |
研修内容:
オンラインツール普及後、ポスター発表などでよく利用されるバーチャルオフィスツール“ovice” を実際に体験し、今後の業務に活かすことを目的として研修を実施した。
当日は、最初にzoomを利用してoviceの概要や使い方の説明を行った後、oviceのスペースへ移動し、スペース内で説明を交えながら実際に操作を体験した。ゲストの操作に慣れたところで、管理者ができることを説明した。その後、準備した個別スペースを各自でカスタマイズしてもらった。
実際に操作しながら説明することで早く操作になれることができ、スペースをカスタマイズすることを通して、具体的な業務への活用を考えてもらうことができた。
当日は、最初にzoomを利用してoviceの概要や使い方の説明を行った後、oviceのスペースへ移動し、スペース内で説明を交えながら実際に操作を体験した。ゲストの操作に慣れたところで、管理者ができることを説明した。その後、準備した個別スペースを各自でカスタマイズしてもらった。
実際に操作しながら説明することで早く操作になれることができ、スペースをカスタマイズすることを通して、具体的な業務への活用を考えてもらうことができた。
oviceスペースでの操作体験の様子 |
Linuxサーバーを使用した
新型コロナウイルスのゲノム解析に関する研修
森内良太1、村野宏樹2
1機器分析部門、2教育研究第二部門
1機器分析部門、2教育研究第二部門
実 施 日 | : 令和5年9月21日(木) 9:30~16:00 |
実施場所 | : 静岡共同利用機器センター 遺伝子実験棟 セミナー室 |
参 加 者 | : 伊藤由希子、宇佐美敦、太田諭之、大橋和義、柿添崇文、山口涼、 |
山本千尋 |
研修内容:
新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、DNAやゲノムといった用語がニュース等で頻繁に報道されている。本研修は、実際に新型コロナウイルスのゲノム解析を体験することで、ゲノム解析全般に関するリテラシー向上を大きな目的として実施した。
まずは、ゲノム解析が社会に及ぼす影響について学び、その後、学術論文や国・県が発信している情報を基に、新型コロナウイルスの特徴等について改めて学習した。続いて、遺伝子実験棟の解析サーバーを使用して、Linux OSによるコマンド操作方法や、スクリプトについて学んだ。そして、実際に新型コロナウイルスのゲノムアセンブリや可視化、アノテーションなど一連の解析を体験し、最終的にはスパイクタンパク質の比較を行って、流行株の特徴を確認した。
本研修により、ゲノム解析の手法や社会的意義・影響について理解を深めることができたと考える。今後はメタゲノム解析などの、環境と関連した解析の研修を実施したいと考えている。
まずは、ゲノム解析が社会に及ぼす影響について学び、その後、学術論文や国・県が発信している情報を基に、新型コロナウイルスの特徴等について改めて学習した。続いて、遺伝子実験棟の解析サーバーを使用して、Linux OSによるコマンド操作方法や、スクリプトについて学んだ。そして、実際に新型コロナウイルスのゲノムアセンブリや可視化、アノテーションなど一連の解析を体験し、最終的にはスパイクタンパク質の比較を行って、流行株の特徴を確認した。
本研修により、ゲノム解析の手法や社会的意義・影響について理解を深めることができたと考える。今後はメタゲノム解析などの、環境と関連した解析の研修を実施したいと考えている。
写真1 ゲノム解析実習の様子 |
写真2 スパイクタンパク質の比較解析結果 |
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情報部門
楽器(ヴァイオリン・エレキギター)の音の解析
太田諭之1・芦澤雅人2
1情報部門・2教育研究第一部門
1情報部門・2教育研究第一部門
実 施 日 | : 令和5年9月12日(火) 9:00~16:00 |
実施場所 | : 工学部8号館2階 205室(第4物理実験室) |
スタッフ | : 芦澤 雅人 (敬称略) |
参 加 者 | : 伊藤由希子、稲葉 俊介、清水 ひかる、三宅 亜紀 (敬称略、五十音順) |
研修内容:
研修では、弦楽器(擦弦楽器)の一つヴァイオリン、弦の振動を電気に変えるエレキギターより音が発せられる仕組みを、オシロスコープで測定の方法を参加者に体験して頂いた。
座学では、ヴァイオリンとエレキギターの楽器についての概要、音の三要素(音の振動数・音の強度・音色)、音(波)の性質、オスロスコープ(概要、解析画面の見方など)について説明を行った。
次に、ヴァイオリン、エレキギター、参加者より持ち込み頂いた楽器(一例:小型のおもちゃの木製のシロフォン など)の音の解析を行った。楽器の音をオシロスコープ(Tektronix TBS1052C)へマイク(オシロスコープ専用マイク OSM2)を通じて取り込み、各自のノートパソコンへMicrosoft Excel上でデータの取り込みを行った。Microsoft Excelでは、取得した電圧データのうち2のべき乗個のデータに対してFFT(高速フーリエ変換: Fast Fourier Transform, 信号を幾つかの周波数成分に分ける)を行い、離散化グラフでそれぞれの音の周波数特性を可視化した。(注:周波数は、データナンバー/N(データの数)×Δtで算出した(データ範囲はサンプリング時間×データ数))。アンケート結果より、【特に印象に残った点について】の回答:「ヴァイオリン、ギターの他にも色々な楽器をフーリエ変換したが、違いがあって面白かった。」、「倍音という概念、同じ「ラ」の音(ひとつの楽器から出した「ラ」の音)でも倍々の周波数の音がまじりあっているという点が印象的だった。」、「聞いている音に色々な音が混じっているのを視覚的に見ることができた事。」【この研修が役立った理由】の回答:「オシロスコープの使い方、エクセルでのFFTのやり方など、音の解析以外の場面でも役立ちそうな知識が身につきました。」、「音の解析方法について知ることができた。」
研修に参加頂いた皆様、研修のサポートを芦澤様より頂き感謝申し上げます。
座学では、ヴァイオリンとエレキギターの楽器についての概要、音の三要素(音の振動数・音の強度・音色)、音(波)の性質、オスロスコープ(概要、解析画面の見方など)について説明を行った。
次に、ヴァイオリン、エレキギター、参加者より持ち込み頂いた楽器(一例:小型のおもちゃの木製のシロフォン など)の音の解析を行った。楽器の音をオシロスコープ(Tektronix TBS1052C)へマイク(オシロスコープ専用マイク OSM2)を通じて取り込み、各自のノートパソコンへMicrosoft Excel上でデータの取り込みを行った。Microsoft Excelでは、取得した電圧データのうち2のべき乗個のデータに対してFFT(高速フーリエ変換: Fast Fourier Transform, 信号を幾つかの周波数成分に分ける)を行い、離散化グラフでそれぞれの音の周波数特性を可視化した。(注:周波数は、データナンバー/N(データの数)×Δtで算出した(データ範囲はサンプリング時間×データ数))。アンケート結果より、【特に印象に残った点について】の回答:「ヴァイオリン、ギターの他にも色々な楽器をフーリエ変換したが、違いがあって面白かった。」、「倍音という概念、同じ「ラ」の音(ひとつの楽器から出した「ラ」の音)でも倍々の周波数の音がまじりあっているという点が印象的だった。」、「聞いている音に色々な音が混じっているのを視覚的に見ることができた事。」【この研修が役立った理由】の回答:「オシロスコープの使い方、エクセルでのFFTのやり方など、音の解析以外の場面でも役立ちそうな知識が身につきました。」、「音の解析方法について知ることができた。」
研修に参加頂いた皆様、研修のサポートを芦澤様より頂き感謝申し上げます。
図1:研修の様子 |
図2:エレキギター A音の波形(Tektronix TBS1052C) |
フィールド部門
技術研修「ドローンの操縦方法解説及びGISソフトの使用方法解説」
加々美衛、成瀬博規
フィールド部門
フィールド部門
実 施 日 | : 令和5年9月19日(火) 13:00~16:00 |
実施場所 | : 農学部附属地域フィールド科学教育研究センター藤枝フィールド |
参 加 者 | : 清水ひかる、柿添崇文、西川浩二、藤野建、三宅亜紀、周藤美希 |
研修内容:
本研修では主に初心者を対象にドローンに関する知識を深めて安全に飛行できる技術を身に着けることを目的とした。
座学では必要な許可申請の方法や、飛行可能なエリアについて解説した。また、技能証明制度についての説明や飛行前の確認事項、機体の点検方法について解説した。
実技は飛行前点検から始めた。離陸後、まずは茶畑の一画を機体の正面を一定方向に向けたまま周回した。次に転回により進行方向に機体を向けながら一周した。そして茶畑の中央でホバリングを行いながら、GNSS機能のオン、オフの違いを比較した。最後にカメラの操作を行い、着陸した。
計画では、再び座学を行いGISソフトの使用と空撮写真の応用について解説予定だったが、時間の都合により一部を紹介するにとどめた。
今回の研修の効果について、研修参加者の様子とアンケート結果から考察すると、目的としていた安全に飛行できる技術は概ね身についたと考えられる。
今後、今回十分に出来なかったGISソフトの使用と空撮写真の応用についての研修も実施したいと考えている。
座学では必要な許可申請の方法や、飛行可能なエリアについて解説した。また、技能証明制度についての説明や飛行前の確認事項、機体の点検方法について解説した。
実技は飛行前点検から始めた。離陸後、まずは茶畑の一画を機体の正面を一定方向に向けたまま周回した。次に転回により進行方向に機体を向けながら一周した。そして茶畑の中央でホバリングを行いながら、GNSS機能のオン、オフの違いを比較した。最後にカメラの操作を行い、着陸した。
計画では、再び座学を行いGISソフトの使用と空撮写真の応用について解説予定だったが、時間の都合により一部を紹介するにとどめた。
今回の研修の効果について、研修参加者の様子とアンケート結果から考察すると、目的としていた安全に飛行できる技術は概ね身についたと考えられる。
今後、今回十分に出来なかったGISソフトの使用と空撮写真の応用についての研修も実施したいと考えている。